浅間嶺~風張峠


2024年2月7日(水)
2月5日から6日の朝にかけて、久々に東京で大雪が降りました。
そしてちょうど7日が休みで、この日に限ってクライミングのパートナーが見つからなかったので、この機会に近郊の低山に雪山歩きに行くことにしました。

今回選んだコースは、檜原村の浅間尾根を風張峠まで歩いて、そのまま峠を越えて奥多摩側に降りるコース。
檜原村の浅間尾根は、江戸時代に甲州街道が整備される以前に、甲斐と武蔵を結んでいた古甲州道の一部でもあったそうです。
笹平というバス停から尾根の末端に取り付くこともできるようですが、今回は古甲州道の道筋を辿ることにして、払沢の滝入口のバス停で下車し、時坂峠を経て浅間尾根に登ります。



バス停から車道を20分ほど歩き、時坂の集落まで来ました。
結構な急斜面に何件かの家が建っています。



時坂峠のところに、浅間尾根の説明が書いてありました。
浅間尾根を挟んで南北の秋川が流れており、沢筋に沿っていくつかの集落がありますが、南北秋川に暮らしていた人々は、五日市に出るのに、沢筋を歩くのではなく浅間尾根を通って行っていたそうで、近隣住民が日常的に歩いていた道でもあるようです。



有名な瀬戸沢の一軒家を過ぎてしばらく歩くと、右側が開けてきて、大岳山と御前山がよく見えました。
よく見慣れた大岳山と御前山ですが、この角度から見るのは初めてなので、ちょっと新鮮な感じです。
御前山の尾根上には、湯久保や尾根通の集落があるのが見えます。



浅間嶺展望台に到着。
この手前にある休憩所までは1人分のトレースがありましたが、休憩所から先はトレースがなく、足首ぐらいのラッセルとなりました。

立派な山頂標があって景色もよい場所ですが、少し離れた場所の林の中にもっと高いところがあり、そっちが本当の山頂です。



浅間嶺を過ぎてからは、浅間尾根をひたすら登って行きます。
さすがに広くてなだらかで、とても歩きやすい道です。



道端にちょいちょい石仏がありました。
馬頭観音というそうで、この道で亡くなった馬の供養のために祀られているそうです。



数馬分岐を過ぎて、さらに尾根を登っていきます。
時刻は10時過ぎで、気温が上がってきて、杉の木の上に積もった雪がドサドサと落ち始めてました。



浅間尾根から数馬の方に降りる道はいくつもありますが、その中でも最後の分岐となる、仲の平分岐までやってきました。
この時点で時刻は11時を少し回ったところで、このまま浅間尾根を登り続けるか、ここから数馬に降りるか、少し悩みました。

雪が多いところはふくらはぎや膝まで埋まるところもあり、ここまでの道のりで思っていたより時間がかかっています。
足首ぐらいのラッセルでも、日陰で雪が固いところだったりすると、一歩一歩踏みしめるように歩くので、結構体力を消耗してしまい、まぁまぁ疲れてもいます。

ちなみに古甲州道はここから一旦数馬に降りて、数馬から鞘口峠を越えて小菅に向かうそうです。
なんでわざわざ一旦数馬に降りるんだろうと思ってましたが、実際に歩いてみて、これは一日で峠の向こうまで歩き通すのは相当大変だなと感じました。

帰りのバスの時刻と、ここまでのペースから想定される到着時間、そして残りの体力と気力で歩ききれるかを計算し、しばらくの思案の末に、登り続けることに決めました。
当初の予定では、ゴール地点の深山橋のバス停を14時に出るバスに乗るつもりでしたが、14時には間に合わなそうなので、15時半のバスをターゲットにして歩くことにします。



御林山の山頂を通過し、明るくて気持ちいい尾根を登ります。
トレースはありませんが、登山道上におそらく鹿と思われる動物の足跡があり、その足跡を辿るように歩いて行きます。



せっかくなので前からも撮影。
この辺りが一番開放感があって、雪もフカフカで楽しい場所でした。
西の方を見ると、三頭山から続く笹尾根がよく見えて、今度は笹尾根を歩いてみたいと思いました。



ここで一旦奥多摩周遊道路に出ました。
まだ除雪が終わっておらず通行止めのようです。



奥多摩周遊道路からまた登山道に入って登り始めますが、この部分の登りがかなり急で、ピッケルが欲しいぐらいの感じでした。
もし滑り始めたら下まで止まらなそうです。

ここから戸沢峰までも、なかなか急な斜面のトラバースがあって、雪も多かったのでちょっと怖かったですが、まさか奥多摩でここまで雪山を満喫できるとは思ってなかったので、とても楽しかったです。



風張峠を越えて、山のふるさと村に向けて降りて行きます。
峠の付近は雪がかなり多くて膝までのラッセルでしたが、もうここから後は下りなのでラッセルでも楽ちんでした。



無事に奥多摩湖まで降りてきました。
今回は風張峠を越えてきましたが、同じように奥多摩主脈を越えていく峠として、すぐ近くに鞘口峠もあり、御前山の方に歩いて行けば小河内峠もあり、往時はそれぞれの峠を越えて盛んに人の往来があったのだろうと伺えます。

かつては峠を越えた先の奥多摩側にも集落があったのでしょうが、それも今は大部分がこの湖の底に沈んでいます。

この冬は奥多摩湖の水位が低いようで、麦山の浮橋は通行止めになっていました。
バス停まで湖畔の道をトボトボ歩きながら奥多摩湖を眺めていると、この地にダムを造る際に移転を強いられた多くの人達の、故郷を奪われた無念さが思いやられ、何とも言えず寂しい気持ちになりました。


今回のルート


7:00 払沢の滝入口バス停
↓ 1時間43分
8:43~8:48 浅間嶺展望台
↓ 1時間24分
10:12~10:20 数馬分岐
↓ 47分
11:07 仲の平分岐
↓ 14分
11:21~11:27 御林山
↓ 1時間9分
12:36 風張峠
↓ 1時間8分
13:44 山のふるさと村ビジターセンター
↓ 47分
14:31 深山橋バス停
↓ 33分
15:04 峰谷橋バス停
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