カサメリ沢8


2023年9月11日(月)
9月の会山行で瑞牆のカサメリ沢にクライミングに行ってきました。

まずは新人達の為に「ネコの手」(5.10b)と「トラバント」(5.9)を登ってトップロープをセット。

「トラバント」は初めてカサメリに来たときに登って以来だったので、6年ぶりに登りました。
あれから随分上達したから、今だったらサクッと登れるかなと思っていましたが、登り始めてみたら3ピン目のところで分からなくなってしまい、結構長い間行ったり来たりを繰り返しました。

ビレイしていたMKが、このHPの昔の記事の僕が「トラバント」を登ったときの動画を見ていたみたいで、昔の僕が使っていたホールドを教えてもらい、それで思い切って身体を上げてみたら登れました。
6年前の僕はノーヒントでオンサイトしていたはずなので、成長しているどころか、むしろ部分的には退化しているのかもしれませんが、とりあえず6年前の僕にあっぱれと言ってあげたいです。



先日MKと一緒にビッグロックでクラックの練習をしたので、MKに簡単なクラックを触ってもらおうと思い、モツランドにある「モツクラック」(5.8)を登ることにしました。

「モツクラック」は「レーザーズエッジ」の左にあります。
晴れている日の「レーザーズエッジ」は、ちょうどここだけ陽が当たってとても美しいです。



「モツクラック」を無事にオンサイト。
ジャム指数はそれほど高くはありませんが、なかなか楽しいクラックでした。



その後はTK2と一緒に「ちちくりマンボウ」(5.10c)にトライ。

2人とも触ったことのないルートなので、オンサイトジャンケンをして、勝利した僕がオンサイト権を獲得。
このルートはアルパイン的な登りが楽しめる30mのロングルートという噂を聞いていて、いつかオンサイトトライをするのをずっと楽しみにしていたので、まずジャンケンで勝った時点で最初の雄叫びをあげました。

そしてトライを初めて、核心らしいところでしばらく逡巡しましたが、やがて突破に成功し2度目の雄叫び。
しかしその後も緊張感のあるクライミングが続き、またちょっと力が必要なところを突破して3度目の雄叫びを上げ、もういい加減終わりだろうと思った辺りで、次のホールドが見つからなくなり、足も限界が近くなってきてプルプルしてきました。
レストできるところまで戻ることもできず進退窮まってしまい、ここまでか…無念…と、心の中だけでなく実際に呟くまで追い詰められました。
がんばってホールドを探っても良いホールドがなく、諦めて落ちようかとも思いましたが、最後の気合いを振り絞って細かいホールドに耐え、その後の良いホールドを掴むことができて、スタンスに立ち上がりながらこの日最大の雄叫び。

そして終了点まで辿り着き、オンサイト成功。
最高の気分でした。



「ちちくりマンボウ」のオンサイトですっかり気を良くした僕は、また新人達の為に「たぬき」にトップロープを張り、最後にまだレッドポイントできてなかった「レーザーズエッジ」にトライ。
今日こそレッドポイントするつもりでしたが、うっかり手順を間違って身動きがとれなくなってしまい、またしても完登できずに1テンでトップアウトし、この日は終了となりました。



クライミング終了後は、翌日も残れるメンバー達と、久々に登場のまっさんも一緒にキャンプを楽しみました。

宇都宮からやって来た謎のテンプラクライマー・ミスターコバヤシもキャンプに乱入してきて、最初は誰だお前状態でしたが、ミスターコバヤシが炊いた米を食べさせてくれて、あっという間に同じ釜の飯を食った仲間となり、みんなで焚き火を囲んでウインナーを炙りながら、楽しいひとときを過ごしました。


【今日の成果】
ネコの手5.10b再登
トラバント5.9再登
モツクラック5.8OS
ちちくりマンボウ5.10cMOS
たぬき5.10a再登
レーザーズエッジ5.10dトップアウト(1テン)
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前回のカサメリ沢の記録

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