八ヶ岳全山縦走


2023年9月3日(日)
MATSUとあゆみさんと、八ヶ岳主脈の全山縦走の日帰りチャレンジに行ってきました。

今からちょうど6年前のことですが、僕が月稜会に入会した2017年の夏に、会の先輩のKWT氏が八ヶ岳の全山縦走をワンデイでやったという話を集会で聞いて、凄まじいことをやる人が居るなと思い、初めて山岳会に入会したばかりだった当時の僕は、憧れの思いで会の先輩達のことを見ていました。

いつかは僕もそんなことをができるようになるのかなと思っていましたが、そんな八ヶ岳全山縦走に、MATSUから誘われたのは一か月ぐらい前のことでした。
正直なところ、まだ僕にはちょっと早いんじゃないかと思い、すぐには返事ができませんでしたが、しばらく悩んだ末に、憧れのルートにトライしたい気持ちが勝り、行くことに決めました。

しばらく長い距離を歩くような山に行ってなかったので、8月中に奥多摩で30km弱のトレランを2回ほどやって身体を慣らし、とうとう迎えた本番の日。

前日の夜に仕事が終わって帰宅してから、家を出る時間まで布団に入りましたが、興奮の為か一睡もできず、移動の電車の中でも全く眠れないまま集合の場所に到着。
さすがに一睡もしてない状態だとやばいかもしれないと思いましたが、登山口の観音平まで向かう車の中で10分か20分ぐらいだけ眠ることができて、よかったこれで頑張れると思いました。

今回は南から北に向かっての縦走で、3時半に観音平を出発。
まだ真っ暗な中をヘッデンの明かりで歩き始め、5時頃に最初のピークの編笠山に到着しました。

日曜日ということもあってか、朝の5時だというのに山頂にはそこそこ多くの人が居てビックリ。
写真の右端の一番高いピークが赤岳で、左端のピークが蓼科山です。
あまりにも遠すぎて、このときは不安で胸が一杯でした。



西ギボシの辺りから振り返って見た編笠山と南アルプス。
この日は空気が澄んでいて、南アルプスの山々がとてもくっきり見えました。



東ギボシを越えて権現岳に向かう僕。
天気が良くて、雲海も綺麗で最高の景色です。



権現岳を過ぎて、ゲンジー梯子を下りる僕。



出発から4時間半で、今日の最高点の赤岳まで来ました。
これから歩く縦走路が全て見渡せます。
天狗岳の登り返しがなかなか大変そうです。

今日のコースは全長36kmですが、この時点でまだスタートから8kmちょっと。
まだ4分の1も歩いてないのかと思うと最後まで歩けるのか不安になり、この辺りから僕は(蓼科山までは無理そうだけど、麦草峠までは頑張って1人でバスで帰ろう)と考えながら歩いてました。



硫黄岳山荘で小休止して、ガスまみれの硫黄岳に到着。
ドローンを飛ばしている人が居て、不気味な音がして怖かったです。

硫黄岳の後は夏沢峠まで一気に下り、そこからまた根石岳に向けて登り返します。
夏沢峠を過ぎた辺りから登山道の感じがこれまでと変わって、すっかり北八ツの雰囲気になりました。



根石岳から東天狗岳への白砂の綺麗な稜線を歩いて、東天狗岳に到着した頃には僕はもうヘロヘロ。
ここまででスタートから7時間半で、まだ15km地点。
まだ半分も来てないのかと思うと、切ない気分になります。

この辺りはやたらパリピが多くて、「ワッショイ」とか「ヤッホー」の声があちこちから聞こえてました。



中山展望台を過ぎてからまた大きく下り、高見石小屋で休憩して、水を1リットル購入。
この小屋は揚げパンが有名みたいで、そこらじゅうの人が皆揚げパンを食べてました。

この日はとても揚げパンなんて食べたい気分ではありませんでしたが、5種類の揚げパンセットは見た目も可愛くて美味しそうで、北八ヶ岳をハイキングしながら、小屋で休憩してのんびり揚げパンとコーヒーを楽しむのもいいなぁと思いました。



高見石小屋の後は丸山に登って、その後はまた大きく下って麦草峠へ。
途中までは麦草峠でリタイアとかも考えてましたが、疲れてはいるものの、膝とかは痛くなくてまだ頑張れそうなので、最後まで頑張ることに決めました。

麦草ヒュッテでこの日最後となる休憩をとりました。
この時点で出発からちょうど10時間が経過し、時刻は13時半。
ここまでに歩いた距離は20km。
ようやく半分を過ぎたところですが、まだまだこの先に聳える茶臼山・縞枯山、そして北横岳、最後の蓼科山と、大きな登りがいくつも待ち構えています。

僕はもう登りの体力を使い果たしてしまい、登りになるとすぐに息が切れてしまう状態でしたが、ゆっくりとならなんとか登り続けることができます。
MATSUもあゆみさんも体力的には余裕がありそうで、2人が登るスピードには僕はついていけないので、ここから先は僕が先頭になって、ゆっくりでも止まらずに歩き続けることにしました。

ここまで来たからには、何としても3人で一緒にこの縦走を完遂したい。
そう思いながら、茶臼山の山頂へ向かって真っすぐ伸びる登山道を、息が上がらないようにゆっくりと登り続けました。



縞枯山を過ぎてから雨池峠まで下り、そこから雨池山まで70mぐらい登って、また70mぐらい下ってから、今度は三ツ岳に登ります。

今回、歩くルートの詳細までは打合せをしてませんでしたが、ネットで八ヶ岳全山縦走の記録をいくつか見た感じだと、雨池峠からは坪庭を経由して北横岳に登り、北横岳からは亀甲池の方に下りて、最短距離で蓼科山に登るのが一般的のようだったので、僕らも今回そのルートで歩くものだと思っていました。

しかしMATSUから、雨池山・三ツ岳を経由して北横岳に登り、その後は大岳・双子山を経由して蓼科山に登ると言われ、僕はとても驚くと同時におののきましたが、続けて「全山縦走ですから」と言われ、確かにそのルートじゃないと全山縦走とは言えないと思い、急にメラメラと闘志が湧いてきました。

「全山縦走」
とてもロマンのある言葉です。



三ツ岳の登り下りは、大きな岩がゴロゴロしていて岩登りのような感じで、楽しかったですが、なかなかスリリングで北八ヶ岳らしからぬ感じでした。

三ツ岳を過ぎて少し歩くと、北横ヒュッテに到着。
ここでオッサンから、トレランスタイルについて苦言を呈される。
いきなり頭ごなしに叱られてびっくりしましたが、なんか機嫌悪かったのかな?と思ってスルーし、気を取り直して北横岳に向かい、16時半に北横岳に到着。



北横岳の後は大岳に登って、双子池まで降りましたが、双子池までの下りがまた大きな岩がゴロゴロしていてなかなか険しく、大変なところでした。
ここの下りでついに膝が痛み始めたので、鎮痛剤を服用。

双子池に着いたときには薄暗くなってきていて、双子山への登りの間に真っ暗になりました。
途中でにわか雨が降ってきましたが、樹林帯に居るうちに雨が止んだので、ほとんど濡れずに済んでよかったです。



双子山から大河原峠まで下りて、いよいよ最後の蓼科山への登り。
コースタイムで2時間の長い登りなので、ここは2人に先を歩いてもらって、僕は2人から遅れて自分のペースでトボトボとゆっくり登ります。

真っ暗な中で急登をゆっくり続け、大河原峠から1時間40分で蓼科山の山頂に到着。
山頂に着いたときは空は晴れていて、月がとても明るくて綺麗でした。

蓼科山からは白樺高原国際スキー場の方に降りて、22時過ぎに7合目登山口に到着し、めでたくゴールイン。
出発したのが3時半だったので、実に18時間半もの間歩いていたことになります。
すごく疲れましたが、最後まで歩き通せて本当に嬉しいです。

ただやっぱり僕は登りが大分弱いというのを、今回の山行で改めて感じたので、もうちょっと登りを力強く登れるように、今後のトレーニングを見直したいと思います。




今回のルート


3:31 観音平
↓ 1時間34分
5:05 編笠山
↓ 1時間
6:05 権現岳
↓ 1時間57分
8:02 赤岳
↓ 1時間28分
9:30~9:42 硫黄岳山荘
↓ 1時間26分
11:08 東天狗岳
↓ 1時間25分
12:33~12:43 高見石小屋
↓ 46分
13:29~13:42 麦草ヒュッテ
↓ 2時間9分
16:01 三ツ岳
↓ 31分
16:32 北横岳
↓ 36分
17:08 大岳
↓ 1時間39分
18:47 双子山
↓ 2時間3分
20:50 蓼科山
↓ 1時間18分
22:08 蓼科山7合目登山口
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