武能岳西尾根


2021年3月15日(月)
塩G、ミジカイさん、山さんと武能岳西尾根を登ってきました。

山行に誘われたときは、武能岳というのがどこにある山なのか知りませんでしたが、調べてみたら谷川の馬蹄形縦走のコース上のピークの一つで、茂倉岳の隣の山でした。
武能岳西尾根は登山道がなく、無雪期は藪に覆われてしまうそうで、雪のある時期だけ登ることができるらしいです。

5時半に蓬沢の林道の除雪終了地点からスタートしました。
この日の天気予報は、午前中は霧と強風、次第に天候が回復して午後から晴れとなってましたが、歩き始めの時点ではなんと雨。
1年前にマッサンと谷川に来たときも雨が降ってましたが、雪山を登りに来てるのに雨だとテンションがすごく下がります。



林道を1時間ちょっと歩いたところで、武能岳西尾根の末端が見えてきました。
手前に蓬沢が流れているので、少し左にある堰堤の上を歩いて対岸へ渡ります。



西尾根の取り付きでアイゼンを装着し、ちょうど7時に西尾根の末端から登り始め。



始めの方は意外と藪があるので、軽い藪こぎになります。



思っていたよりも雪が少なく、藪が出ていて結構歩きにくいです。



標高1000mぐらいの辺り。
登るにつれて綺麗な雪の斜面になってきました。
前日にまとまった降雪があったようなので、ラッセルになると思ってましたが、意外と雪面が硬く登りやすいです。



塩Gとミジカイさんが遅れ始めたので、パーティーを2つに分けて僕と山さんで頂上を目指すことにしました。



標高1450mの、森林限界を越えた辺り。
強風な上にホワイトアウトで何も見えず、若干の恐怖を感じます。



標高1620m辺りの、核心のナイフリッジまで来ました。
どの辺から雪庇なのかよく分からないので、慎重に歩きます。

たまに踏みぬいて腿まで埋まることが何度かあり、肝が冷える思いをしました。



ナイフリッジの途中で雪面にポッカリと謎の穴が空いており、恐る恐る中を覗いてみましたが、深すぎて底が見えませんでした。
「一体なんでこんなところに穴が空いてるんだろう?」と2人で話しながら、穴の近くを歩くのも怖いので、雪面の硬いところを探りながら穴を迂回して通過に成功。

ナイフリッジを越えて急斜面を登ったところで国境稜線に到着。
稜線に出てから武能岳の山頂の方へ歩き始めましたが、風が凄まじく強いのと、ホワイトアウトの度合いがこれまでよりも激しく、完全に何も見えないので、山頂は断念してそのまま西尾根を下降することにしました。



強風のせいで自分たちが登ってきたときのトレースも既に消えていて、相変わらず視界も悪く先が見えないので、尾根が広いところでは間違えないようにGPSで確認しながら下降。

半分ぐらい降りてきたところで、少しずつ霧が晴れて見通しが効くようになってきました。
天気予報通り、その後は天候が回復していき、完全に下に降りてきた頃にはすっかり晴れて青空が広がってました。

ちょうど僕らが登っていた間だけ天気が悪かったので、もうちょっと遅い時間に稜線に着いてたら、きっとすごい景色が観れたんだろうなぁと思うと、少し悔しい気持ちもありますが、それでも今シーズン初めてちゃんとした雪山に登れて、やっぱり山っていいなって思いました。


今回のルート(登りのみ)


7:00 武能岳西尾根の取り付き
↓ 4時間
11:00 稜線
↓ 2時間10分
13:10 武能岳西尾根の取り付き
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