甲武信ヶ岳


2020年9月29日(火)〜30日(水)
職場の同僚と甲武信ヶ岳に登ってきました。

甲武信ヶ岳の山頂はこれまでに2回登ったことがありますが、今までは山梨県側からしか登ったことがなかったので、今回は長野県側の毛木平から登るコースをチョイス。
せっかくなのでたまには山小屋にも泊まってみたいと思い、山頂近くの甲武信小屋に泊まることにして一泊二日でのんびりと歩くことにしました。

まずは電車とバスを乗り継いで、川上村の梓山というバス停まで行きます。
途中の小淵沢駅の駅そば「丸政」で名物の山賊そばを食べて腹ごしらえ。



梓山のバス停から1時間ほど歩いて、登山口の毛木平に到着しました。



毛木平からは千曲川源流沿いの登山道を歩きます。
沢沿いのコースなのでずっと緩やかな傾斜が続き、とても歩きやすい道です。



毛木平から1時間半ほど歩いたところで、「ナメ滝」に着いたので、ここで小休止。

写真に写っているのが、今回の同行者のTOZAWAです。



今回は、梓山のバス停を出発したのが11時20分頃と遅い時間帯だったので、16時頃までに甲武信小屋に着けるかが不安でしたが、ナメ滝までわりと順調なペースで歩いてこれて、大分気持ちに余裕ができました。

ナメ滝から後はのんびりと景色を楽しみながらのハイキングとなり、僕はその辺のキノコを、TOZAWAは木などの植物を撮影しながら歩きました。

僕はキノコのことが詳しいわけではありませんが、このキノコのように傘の裏側がスポンジ状になっているのはイグチという種類のキノコの特徴らしく、イグチは大体食べても大丈夫という話を聞いたことがあります。



謎の真っ黄色のキノコ?かなんだかも分からない植物が群生してました。



僕がキノコを探しながら登山道を歩いていると、突然前の方で黒い大きな影が動くのが見えて、驚いてハッと見上げると、立派な角を持った牡鹿がこちらをジッと見つめてました。



登っていくにつれて千曲川源流の流れも細くなっていき、どんどん深い感じの森になっていきます。



千曲川・信濃川水源地標がありました。

ちなみに、後で甲武信小屋でビデオを観させられて知りましたが、千曲川という川は新潟県に入ると信濃川という名前になるらしく、日本で一番長い川だそうで、ここから湧き出た水が大体5日ぐらいかけて日本海まで流れ込むそうです。



水源地標のところから沢に降りると、水が湧き出ているところがあり、丁寧にコップまで置いてありました。



写真だと伝わりませんが、この穴の奥の方からこんこんと水が湧き出ています。
飲んでみたらとても美味しい水だったので、ボトルの水を捨てて入れ替えました。



水源地標を過ぎると登山道は沢筋を離れて急登になり、ここまでとは打って変わってキツくなりますが、20分ほど登ると稜線に出ます。

稜線に出てから甲武信ヶ岳方面に少し歩くと、登山道から右側に入っていく踏み跡があり、見晴らしポイントになってました。
曇り空ではありましたが、眼下には雲海が広がり、なかなか見応えのある景色です。



さらに15分ほど歩いて山頂に到着。

高い山々が雲の上から顔を出しており、遠くには北アルプスの山まで見ることができました。



国師ヶ岳、金峰山方面の景色。
甲武信ヶ岳から国師ヶ岳まではコースタイムで5時間、その先の金峰山まで行って瑞牆山荘までだと11時間、反対側に歩いて雲取山を越えて奥多摩駅まで行くと22時間かかります。
奥秩父の山も有名なところは結構登ってきましたが、主脈縦走路はほとんど歩いてないので、いつかは全部歩いてみたいです。


2020/9/29 甲武信ヶ岳 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
久々に山頂からの360度撮影。




16時ちょっと過ぎに甲武信小屋に到着しました。



小屋の前はこれまでにも何度か通ってますが、中に入るのは初めて。
なかなか風情があって良い小屋です。



コロナ対策で布団もソーシャルディスタンス。

やっぱり今年は全然お客さんが来ないと小屋のおじさんが話していました。
早く落ち着いて、密とか気にしないで過ごせる社会に戻ってほしいものです。



夕飯はカレー。
ド定番ですが間違いない美味しさです。



夕食後は暇なので、他の宿泊客と共にストーブの周りに集まって談話。
小屋の中の温度計は3度を示しており、かなり寒かったです。



キッチンの戸棚のところで、ヤマネがカレーの残りを食べてました。
夕飯どきになると毎日どこからともなく現れるそうです。



翌朝は5時半に起きてご来光を鑑賞。



朝ごはんも質素な感じですが、昆布がとても美味しかったです。



2日目の朝はよく晴れて最高の天気。
昨日は頭しか見えなかった富士山もよく見えます。



昨日甲武信ヶ岳の山頂から見た景色も、天気が変わると全く違う景色のようです。
昨日の景色も良かったですが、やっぱり晴れてると嬉しくなります。



帰りは十文字峠を経由して毛木平まで歩くので、三宝山、武信白岩山、大山と3つのピークを縦走します。



地味な三宝山の山頂。
地味ですが2483mなので、2475mの甲武信ヶ岳より高いです。



そして次の武信白岩山の山頂は、地味さという点では三宝山をさらに上回ってました。
山頂標識がなかなか見つからなくて、しばらく歩き回ってようやく見つけました。
武信白岩山には南峰と北峰があり、これは南峰の山頂です。



北峰は険しい岩山になってます。



登山道は北峰を巻くようになってますが、登れそうな場所があったので北峰にも登ってみることにしました。
ちょっと危険だったので、TOZAWAをどうしようかなと思い、もし何かあってもTOZAWAの責任になるように「自分で考えて、大丈夫だと思ったら来てみて」と言ったらTOZAWAも登ってきました。

後で調べて知りましたが、北峰は登山禁止になっているようなので、これから行かれる方は真似をしないようお願いします。



北峰の頂上は360度遮るもののない大展望でした。



左側に見えている畑が、これから帰りに通る戦場ヶ原ですが、まだまだ先が長いです。



大山から十文字峠までの下りで出てくる鎖場。



十文字小屋に到着。
この小屋にもいつか泊まってみたいですが、今はコロナの影響もあって土日しか営業してないようです。

この十文字峠は、信州の梓山という集落と、秩父の栃本という集落をつなぐ峠だそうで、大正時代頃までは重要な生活道として使われていたそうです。

このHPを普段から見てくれている人なら知っていると思いますが、月稜会の仲間でマッサンと呼ばれている奥秩父フリークの男がいます。
先日マッサンに会ったときに、甲武信ヶ岳から十文字峠を通って梓山に下りるという計画をマッサンに話したら、「それは素晴らしいコースですねぇ。きっと栃本に行きたくなりますよ。」とニタニタ笑っていましたが、登山地図で見てみると、この十文字峠から栃本へ行く道は、コースタイムで6時間40分もある長い道。
(こんな道誰が歩くんだよ)と思いましたが、コース上には昔は茶屋だったらしい避難小屋がちょこちょこあり、地図上からもかつての賑わいを垣間見ることができました。
調べてみると歩いている人の記録も出てきて、峠道マニア達の間ではかなりの人気コースのようでした。

しかし、ネットで出てきた十文字峠越えの記録をよくよく見てみたら、3年前のマッサンがまだマスケンと呼ばれていた頃に、当時のマッサンと一緒にそのコースを歩いた人が書いた記録で、やっぱりそんなところを歩く物好きはそうは居ないんだなと思いました。



甲武信小屋で作ってもらった弁当を食べて休憩。
大きめのおにぎりが2つだけ入っていたので、中身の具は何かなと思って食べてみたら、1つめは梅干し、2つめも梅干しでした。
最後まで質素でブレない感じが潔くて、逆に好感が持てます。



十文字小屋から1時間半ほど歩いて、毛木平の辺りまで降りてきました。

途中で五里観音という水場がありましたが、秩父の栃本から一里ごとに計6体の観音様の像が置いてあるらしく、五里観音があるところは栃本から五里の位置だそうです。



毛木平からは梓山のバス停まで1時間の車道歩き。

この辺りは戦場ヶ原と呼ばれていて、大正時代頃までは美しい白樺と落葉松の林が広がっていたそうで、とても景色のよい場所だったらしいです。

今は一面の畑になっていて、当時の様子は全くうかがい知ることができませんが、この梓山までの道の脇の畑の中のどこかに、当時からあった六里観音が現在も残っているそうです。
マッサンは何年か前にこの辺りを自分の足で歩き回って六里観音を発見したらしいので、僕もいつか梓山〜栃本の間を歩くことがあったら、ちゃんと一里観音から六里観音まで通って歩いてみたいと思いました。


今回のルート


1日目
11:24 梓山
↓ 55分
12:19〜12:23 毛木平
↓ 1時間23分
13:42〜13:50 ナメ滝
↓ 1時間11分
15:01〜15:13 千曲川水源地標
↓ 35分
15:48〜16:04 甲武信ヶ岳
↓ 12分
16:16 甲武信小屋

2日目
6:10 甲武信小屋
↓ 48分
6:58〜7:05 三宝山
↓ 54分
7:59〜8:09 武信白岩山
↓ 17分
8:26〜8:39 武信白岩山北峰
↓ 28分
9:07〜9:16 大山
↓ 28分
9:44〜10:15 十文字小屋
↓ 1時間34分
11:49〜11:52 毛木平
↓ 58分
12:50 梓山
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