城山


2020年3月26日(木)
Iパイセンと城山のワイルドボアゴージに行ってきました。
ワイルドボアゴージに来るのは実に2年ぶり3度目です。

今回のターゲットはこの壁の看板ルートの一つの「ジゴロ」(5.11c)。
2年前にMATSUと来たときにも一度触っていますが、あのときはちょうど同じ日に南壁で初めて5.11aのルートを登った後で来たので、当時は自分にはまだ登れるわけがないと思いながら、触るだけの気持ちでトライをしました。

しかし今回は違います。
あの日、城山南壁で初5.11aを登ったのを皮切りに、それからいくつかの5.11aのルートを登り、半年後には初5.11bも登って、その後他の5.11bのルートも何本か登り、さらに先月、ちょっとグレードが怪しいですが初5.11cとなる湯河原の「もうじきバカンス」を登りました。
今の僕なら、きっと「ジゴロ」だって登れるはず。
満を持して、2年前は敵わなかった強敵に挑みます。

まずはアップも兼ねてヌン掛けしながら登りましたが、核心のところでつまずき、1便目はトップアウトできず。



2便目ではハングドッグを繰り返しながら核心部のムーブをしっかり探って、トップアウトに成功。
とりあえずトップアウトはできることが分かって一安心。

そしてしばらく休んでから、3便目でレッドポイント狙いの本気トライ。
核心前で入念にレストしてから、気合と共に突撃し、一気に核心を突破して7ピン目のところまで登りましたが、7ピン目のクリップのところで右腕は完全にパンプしてしまっていました。
引き上げるロープが重く、ロープをクリップするのがかなり辛かったですが、手繰り落ちするわけにはいかないので、渾身の力を込めてホールドを保持し、ギリギリのところで7ピン目のクリップに成功。
しかしもう呼吸が続かず酸欠寸前、右腕もパンプしていつ指が開いてもおかしくない状態で、心が折れてテンションをかけてしまいました。

あと2〜3手登れば実質終わりというところだったので、本当に悔しいです。
このトライで腕がもうダメな状態になってしまったので、最後に練習でもう1便だけ出して、テンションをかけながら核心の後のムーブを確認して、この日は終了。
残念ながらこの日は「ジゴロ」をレッドポイントすることはできませんでしたが、かなり良い手応えはありました。
それにしてもこの「ジゴロ」というルートは、ホールドは大きくてダイナミックにグイグイ登れて、ジムみたいでとても面白いです。

ちなみに、このように大きなムーブでグイグイ登れるルートを登ったとき、僕に限らず「ジムみたいで面白い」と言う人は結構居ると思いますが、考えてみれば、せっかく自然の岩のルートを登っているのに、「まるで室内壁のようだ」というようなことを言うのは、なんだか岩に対する冒涜のような気がしてなりません。

できれば他の言い方に変えたいと思うのですが、なかなかちょうどいい言葉が思い浮かびません。
何かこういうルートを表現するのにちょうどいい言葉があれば教えてほしいです。



Iパイセンはチューブロックにある「キララ」(5.10d)をやっていました。
なかなか面白そうなルートではありましたが、ちょうどチューブロックの奥の方へいく道と交差するので、人が通るときにいちいち気を遣うので面倒なルートでした。



この日はちょうどMATSUとマッサン達も城山の南壁にマルチを登りに来ていたので、ワイルドボアゴージでのクライミングを終えてから、南壁の方に様子を見に行ってみました。

登山道の途中で南壁がよく見える場所があり、壁をよく見ると登っている人が見えました。
小さくてよくわかりませんが、上でビレイしているのがマッサンで、フォローで登っているのがさいゆみさんのようです。



こうして見るとやっぱり南壁のスケール感はすごい。
マッサン&さいゆみさんペアはこの日の1本目に「エキスカーション」を登ったようで、この写真は2本目の「ダイレクトルート」を登っているところです。



無事に「ダイレクトルート」もレッドポイントして、懸垂下降中のマッサン。
1日で「エキスカーション」と「ダイレクトルート」を両方登るとは、なかなかすごいです。
ちなみにMATSUとSGWくんペアは5.11aのマルチの「トワイライトゾーン」を登ったそうで、そっちもすごいです。

僕はまだ城山のマルチは「バトルランナー」しか登っていないので、たまにはマルチでも登ってみようか、と思いました。


【今日の成果】
ジゴロ5.11c敗退
ジゴロ5.11cトップアウト(テン山)
ジゴロ5.11cトップアウト(2テン)
ジゴロ5.11cトップアウト(テン山)
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