城ヶ崎 日蓮崎


2020年3月12日(木)
MATSUとマッサンと日蓮崎に行ってきました。
まずは道の駅伊東マリンタウンでの朝食からスタート。
ここの道の駅は朝5時から営業している温泉施設があり、そこに併設されているレストランで朝6時から朝食を食べることができます。

今回僕が選んだのは「鯵の干物定食」。
大きい鯵と小さい鯵を選ぶことができますが、小さい鯵の方がバリバリ食べられて美味しいと言われたので、言われるままに小さい鯵をチョイス。
頭から中骨まで全てバリバリと、きれいに何も残さずに鯵を丸ごと食べることができて、食後感がとても爽快です。



日蓮崎のメインの3本のクラックのうち、「イブ」は3人共登っており、MATSUは「インディアンドール」まで完登済みで、僕だけまだ「インディアンドール」に触ってないので、最初にオンサイトトライをさせてもらいました。

遠目に見ると垂直ぐらいに見えますが、取り付きに立ってクラックに触ってみると結構傾斜を感じます。
出だしからなかなか難しく、離陸できないままクラックに手を突っ込んだり離れたりしてしばらく悩みましたが、結局よく分からず、頑張ってちょっと登ってみたら何か見えてくるだろうと、全くオブザベができないまま離陸。
すると離陸した瞬間に早速動けなくなり、クライムダウンしようにも何故か足がつかず、離陸から数センチの高さでテンション。
多分これまでで最もあっけないオンサイトトライ終了でした。

それから何度かトライして、なんとか最初の核心っぽいところを突破するムーブを発見しましたが、その後でカムセット体勢を作ることができず、1便目はそこまでで敗退。



続いてマッサンも「インディアンドール」にトライ。
マッサンはこないだトライしたときに1テンでトップアウトするところまでいったそうですが、日にちが経って結構忘れてたみたいで、何度かテンションをかけてムーブを思い出しながらトップアウトしてました。

僕は2度目のトライで、何度もテンションをかけながら少しずつムーブをバラしていきましたが、上部で行き詰ってしまい、結局分からないままカムエイドでトップアウトして2便目終了。



そしてMATSUは「スーパーシリアスジャム」(5.10c)にオンサイトトライ。
残念ながらオンサイトは逃してましたが、早々にムーブ解決してトップアウトして、あっという間に登り終えました。

そしてマッサンは本日2便目のトライで「インディアンドール」をレッドポイント。
さらにMATSUもすぐに2便目を出して「スーパーシリアスジャム」をレッドポイントしました。



そして迎えた僕の3度目のトライ。MATSUが先に上に登って、上から撮影してくれました。

2度目のトライのときに、結局上部を突破することができなかったので、下部がうまく登れたとしてもそのまま登るのは難しいだろうと思っていました。
多分またさっきと同じところでテンションをかけることになるだろうから、このトライで上部のムーブを固めよう、というぐらいのつもりで登り始めましたが、登り始めてみると、中間部までは思いのほかスムーズに登れて、良い感じでレストをすることができました。

頭上には撮影をしてくれているMATSUの姿が見えます。
そしてビレイをしているのは、僕にとっては簡単に負けるわけにはいかない男・マッサン。
こうなっては、安全な状況でむざむざとテンションをかけるようなことは、もう僕のプライドが許すことはできません。
目の前にセットされているキャメロットの3番の効きを確認。大丈夫、これなら絶対外れない。
「よし!」と覚悟を決めて手を伸ばし、入念にジャムを極めて、その先へと突っ込みます。



さっきは上手くジャムが極まらずに片手を離すことができなかったところが、今回はしっかりとジャムが極まります。
フットジャムにも上手く乗れて、次のカムのセットに成功。もうあとは無我夢中だったのでよく覚えてませんが、ジャムが気持ちよく極まっていき、ガバを取ってリップの上に上がり、レッドポイント。

正直言って、1日で終わらせられるとは思ってなかったので、とても嬉しいレッドポイントでした。
あと、途中でマッサンのトライを見てはいましたが、ムーブについては何もヒントをもらわずに自分で解決して登れたというのが、とても満足な気持ちです。

よく湯河原幕岩なんかだと、他人の登りを見てムーブを教えたがる人が居ますが、オンサイトトライかどうかに関わらず、やっぱり本人が望むまでは何も教えないのが大事だと思います。
今日はこんなかっこいい写真まで撮ってもらえて、僕は本当に仲間に恵まれているなと感じました。



みんな今日の目標は達成したので、今度はマッサンが「スーパーシリアスジャム」にフラッシュトライ。

またMATSUが撮影の為に先に登ってスタンバイしてます。



フラッシュはできませんでしたが、がんばってトップアウトするマッサン。

まだ時間は余ってましたが、僕は「インディアンドール」をレッドポイントできたままの良い気持ちで帰りたかったので「スーパーシリアスジャム」には触らず、撤収することにしました。


MATSUが編集してくれたPV風の動画。
前半が「インディアンドール」を登る僕、後半が「スーパーシリアスジャム」を登るマッサンです。



帰りがけに、かんのんの浜に寄ってポットホールを見物。
行きのときにも見ましたが、夕方の方が潮が引いていて、すぐ近くまで行くことができました。



僕もここまで近くで見たのは初めてですが、本当に丸いです。
大自然の神秘がこの球に詰まっている感じがします。



いがいが根ではノラネコに遭遇。
ずっとニャーニャー鳴いてました。

今日は午前中は曇っていて肌寒いぐらいで、クライミングには良いコンディションでしたが、午後になって日が当たるようになると灼熱の暑さで、城ヶ崎シーズンもそろそろ終わりかなという感じです。
今シーズン中に日蓮崎の「イブ」と「インディアンドール」を登れたのはとても嬉しいし、2本とも素晴らしい内容のクラックでした。
この2本のクラックにトライをする中で僕のジャミングスキルが磨かれたような感じがします。

そして来月からはいよいよ小川山や湯川のシーズンが始まります。
果たして、前のシーズンより成長を感じることができるのか、どうなのか。
ちょっと不安な部分もありますが、とても楽しみです。


【今日の成果】
インディアンドール5.10d敗退
インディアンドール5.10dトップアウト(テン山、カムエイド)
インディアンドール5.10dRP
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