湯河原幕岩


2020年2月7日(金)
湯河原幕岩に行ってきました。
今日のメンバーはまーしー、MATSU、マッサン、タマちゃん、クミちゃん。
久々に月稜会の若手クライマーズ勢揃いです。

幕山公園では今年の「梅の宴」が始まっていましたが、まだ梅は三分咲きで、咲いてない木が多くありました。



冬でも暖かい岩場というイメージの湯河原幕岩ですが、寒気の影響でこの日は湯河原といえでも寒い。
朝の気温は2〜3度とかなり低く、午前中にはかすかではありましたが雪が降りました。

僕とマッサンは「マゾおけさ」(5.10b)でアップ。
マッサンはまだ「マゾおけさ」には触っておらず、今回がオンサイトトライということでしたが、あまりの岩の冷たさに、途中で指の感覚がなくなりすっぽ抜けフォール。

僕もその姿を見てリードでのトライが怖くなり、トップロープをセットしてもらってアップをしました。



その後はマッサンが「ゲイシャワルツ」(5.11b)にトライ。
前に来たときは出来たという下部核心のムーブがこなせず、何度もテンションをかけます。

僕は当初は「もうじきバカンス」(5.11c)でもやろうかと思ってましたが、あまりの寒さと岩の冷たさ、昨日の黒戸尾根の疲れもあってモチベーションが上がらず、マッサンと一緒に「ゲイシャワルツ」の練習をすることにしました。



僕は2か月ほど前にレッドポイント済みですが、久々にやってみるとやっぱり難しくて、11回目のトライでは下部核心のムーブができず、2回目のトライでは下部核心はできたものの上部の核心ができなくて、3トライ目でようやくテンションをかけながらトップアウトできました。
ムーブが分かっているのに何回か練習しないとできないんだから、やっぱりこのぐらいのグレードが今の僕にとっての限界ということなんでしょうね。
もっと上のグレードを登るには、ボルダー力をもっと鍛えないとダメそうだなと思いました。



昼過ぎになってから僕とマッサンは正面壁に移動。
今日は珍しく「ジムシー」(5.10c)が乾いているということで、マッサンは「ジムシー」にトライしてましたが、登ってみたら核心の部分が濡れていたみたいで、トップアウトできずに敗退。



そして僕は一年ぶりに「ラナ」(5.10b)にトライ。
久しぶりだったので足の位置とか全く覚えてませんでしたが、久々にやってみると、フィンガーのクラックでフットジャムが極まる。
城ヶ崎の「イブ」でフィンガーのフットジャムの練習をしたせいか、以前は立つことができなかったクラックに立てるようになっていて、ちょっと感動しました。

そのままレッドポイントしたいところでしたが、途中でシンハンドのジャムが上手く極まらず、ジャムの効きが甘い状態で次のガバを強引に取ろうとしたらジャムがすっぽ抜けてフォール。
1テン後に、シンハンドの部分は全部逆手で行ったら登れました。
ここの核心の部分は、海老名のレッジにある浅いオフセットクラックによく似ていて、あのクラックと同じで僕は順手では極められません。

もう夕方になったのでこれで本日は終了。
終わってみたらマッサンは今日1本も完登できず、とても落ち込んでいました。

マッサンはついこないだ、伊豆の城山のマルチで5.10dのピッチをオンサイトらしく、そのときにFacebookで「絶対に成長している!」と自分に暗示をかけるかのように繰り返し唱えているの見て、何だかいきなり松岡修造みたいになって気持ち悪いなと思いましたが、今日のマッサンは逆にすっかり弱気で「一体どうやったら上達できるんだ…」とつぶやいていて、昔何かの本で読んだ、心理学者のレオン・マンの「人は自信がないときほど『絶対』などの強い言葉を使いたがる」という話を思い出しました。

かくいう自分も、マッサンと同じように「今のやり方で自分は成長しているのだろうか」「どうやったらもっと効率よく上達できるのだろうか」と悩むことはよくあります。
周りの上手な人たちと自分を比べてしまうと、自分があまり上達してないように感じて自信をなくしてしまうこともありますが、過去の自分と比べて今の方が上達しているなら、とりあえずは成長できているということでいいかなと思うようにしています。

最後に、壁にぶち当たっているマッサンへ、僕の好きな松岡修造の名言を紹介したいと思います。




【今日の成果】
マゾおけさ(TR)5.10b再登
ゲイシャワルツ5.11b敗退
ゲイシャワルツ5.11b敗退
ゲイシャワルツ5.11bトップアウト(3テン)
ラナ5.10bトップアウト(1テン)
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