河又の岩場


2019年11月11日(月)
11月の第二月曜日は、年に一度の月稜会のお祭り「月稜祭」の日。
奥多摩の氷川キャンプ場に前日の夜から集まって、夜通し酒を飲んで、翌日は何組かに分かれて山に登るというだけのお祭りですが、今回はクライミング組は河又の岩場に行ってきました。

朝方にまとまった雨が降ったので岩場の状態が心配でしたが、ダメ元で来てみたら意外と濡れてなくて、普通に登れました。
河又は全体的にかぶってるし樹林帯の中なので雨に濡れにくいみたいです。



何故か今日は「忍吉98」(5.10b)が大人気。

このところ小川山や瑞牆山ばかり行っていたので、久しぶりの石灰岩でしたが、ホールドを持った感じもスタンスに足を置いた感じも、花崗岩とはまるで違って、慣れないうちはちょっと怖いです。

まっつんが「大五郎」(5.11b)にマスターでトライしてオンサイトしてました。
前に天王岩でまっつんが「ニルバーナ」をオンサイトしたときも驚きましたが、「大五郎」も「ニルバーナ」も僕はかなり苦労してやっとレッドポイントしたので、何でこんな難しいルートで、初見で正しいムーブを読めるのか不思議に思います。

しかし考えてみたら、僕もまだ5.10台の前半しか登れなかった頃は、5.10aや5.10bのルートに何度もトライしてやっとレッドポイントして、そのときは「こんなルート初見で登れる人間がいるのか?」と思ってました。
それでも今となっては、5.10bぐらいまではオンサイトして当たり前みたいな感じになってきているので、まぁそういうものなのかもしれません。



僕は「麦畑」(5.10b)でアップをした後で、「イヤーイヤー」(5.11a/b)をやろうかと思い、「イヤーイヤー」の1ピン目にプリクリップしていたら、取り付きのハングの下の部分でおびただしい量のヤスデが蠢いていて、びっくりするぐらいのサイズのナメクジもいました。

取り付きから上の部分にはヤスデはそれほどいなかったので、気にしないで登れば登れたかもしれませんが、ハング下の部分があまりにもグロテスクな光景だったので、僕はすっかり戦意喪失。



「モスグレイハンド」(5.11d)とかがある辺りはよく乾いていて虫も全く居なかったので、5.11dなんて僕が登れるグレードではありませんが、虫を避けるために、まっつんと一緒に「モスグレイハンド」にトライすることにしました。

出だしのハング部分が難しくて、1便目はほとんど何もできずに敗退。
まっつんは1便目でムーブ解決し、2便目にはノーテンで核心を抜けて、見ている誰もが「もうこれは登ったな」と思った辺りで、手順を間違えたらしくてフォール。
僕は2便目でまっつんのムーブを真似てやってみたら、1便目より1手だけ進むことができて、さらにその次のムーブを起こすところまでは行きましたが、そのムーブが僕にはこなせず、結局敗退。

やっぱり5.11dともなると僕にはかなり難しいですが、前に触ったときとは違って、ほんの少し可能性を感じることができました。
今日のトライの感じだと、まだこのルートを登る為の筋力が付いてないように感じたので、もっと鍛えて、いずれまたトライしたいです。

今回は予想外の虫の大量発生のせいで、全然触るつもりのなかった「モスグレイハンド」に触ることになりましたが、ほとんど登れなかったわりには得るものが多くて、自分には登れないと思うグレードのルートに触ってみるのも大事だなと思いました。
普段通っているボルダリングジムでも、人目が気になったりして、登り方が全然分からない課題には取り付かなかったりしますが、これからは人目を気にしないでどんどん触っていこう、と固く心に誓いました。


【今日の成果】
麦畑5.10b再登
モスグレイハンド5.11d敗退
モスグレイハンド5.11d敗退
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