小川山


2019年10月9日(水)
まっつん達が小川山に1泊の合宿に行くというので、僕も1日目だけ参加させてもらいました。

今回は総勢8人という大人数で、キャンプも楽しむ為に立派なタープやイスまで用意してました。
僕は泊まりではないのでキャンプに参加できないのが残念です。



そしていつもの妹岩・マラ岩エリアへ行き、僕は「川上小唄」(5.8)をオンサイト。
5.8ということで完全に舐めてましたが、意外にちょいちょい怖いところがありました。

今回が初めての外岩という山登(ヤマト)君にもトップロープで登ってもらいましたが、すごいスピードであっさり登って、2回目にはリードで登ってレッドポイントしてました。
山登君は名前からしてすごく登りそうな感じですが、実際にすごく登ります。



さらに山登君は写真が大好きだそうで、今回は一眼レフカメラにすごく大きなレンズを着けて、みんなのことを撮影してくれました。
この写真はまっさんが「龍の子太郎」を登っているところですが、実際の姿より大分かっこよく見えます。



そしてまっさんはこないだ惜しくも完登できなかった「ジャックと豆の木」にトライ。
まっさんのトライを撮影する為に、先にフィックスロープを張って2人のカメラマンがぶら下がってスタンバイしてます。



みんなが固唾を呑んで見守る中での緊張のトライでしたが、まっさんは見事に「ジャックと豆の木」をレッドポイント。
この写真も山登君による撮影です。

いやー、とうとうクラックの最高グレードでまっさんに並ばれてしまいました。
成長スピードで見ると本当にとんでもない男ですが、まっさんが上達していくにつれて、どういうわけか、この男にだけは絶対に負けたくないという強い気持ちが、僕の心の奥底から湧き上がってくるのを感じます。
あんまり他の人に対しては競争心とか抱くことはないんですけどね。不思議です。



そしてもう1人、今回が初めての外岩というナッチャン。
「屋根の上のタジヤン」を何度かトップロープで登って、最初のトライでは何度も滑り落ちてましたが、3回目ぐらいのトライでノーテンで登ってました。
山登君は20歳でナッチャンは24歳という若さですが、やっぱり若い人は飲み込みが早いし、ガッツがありますね。
今回のメンバーの中では僕が最年長なので、すっかりおじさんになってしまった気分ですが、外岩が初めての若者達が、登れないながらも楽しそうにトライするのを見て、おじさんも見習わないといけないなと思いました。



クミちゃんはついに憧れの「カサブランカ」にフラッシュトライをしてました。
残念ながら下部でフォールしてしまい、その後はテンテンでしたが、翌日のトライでレッドポイントしたそうです。

クミちゃんもまっさんもそうですが、スポートルートでもクラックでも最高グレードが変わらないのがすごいと思います。
同じグレードだったらクラックの方が絶対難しいと僕は思うのですが、それは僕がまだクラックの登りに慣れていないということなんでしょうかね。



まっつんはマラ岩の「帰ってきた開拓王」(5.11c)にトライ。
とてもユニークな見た目のかっこいいルートですが、5.11cにしてはかなり難しいみたいです。



仲間内ではスラブの名手として知られ、「スラブの女神」の異名を持つさいゆみさんは「JECCルート」(5.10d)にトライしてました。
クライミングを初めて1年目だそうですが、スラブの最高グレードはなんと5.11bだそうです。

この写真も山登君の撮影ですが、山登君はトライ中のさいゆみさんを上から撮影する為だけに、隣の「届け手の平」をA0混じりで途中まで登ってました。

クライマーの緊張感が伝わってくるような素晴らしい写真です。
何でもない服のシワとかまでが、何故かかっこよく見えてしまう気がします。

いつもご愛読ありがとうございます。



そして僕は宿題になっている「届け手の平」にトライしました。

こないだはいつも履いているミウラーでトライしましたが、ミウラーの爪先部分のソールが大分なくなってきていてリソールに出したので、今回は、今までジム用に使っていたオタキを履いてのトライ。
爪先部分のソールがちゃんとあるおかげか、こないだ全然乗れなかったスタンスに、今回は結構しっかり立つことができました。
前回登れなかったことを靴のせいにするわけではないですが、スラブのシビアな乗り込みでは、自分の力、岩のコンディション、ソールのフリクションを「信じる心」が何よりも大切な気がします。

そんなわけでこないだよりは前進しましたが、1回目のトライでは結局核心を突破できず、何度かやっているうちにふくらはぎがパンプしてしまって敗退。

帰る直前にもう1回登りましたが、そのときはもう薄暗くなり始めていて、急いで登って回収しなきゃと思ったので、核心部までクリップされた状態のロープを抜かずにそのままプリクリ状態で登りました。
そうしたら、あろうことか核心を一発で抜けてしまい、そのままノーテンでトップアウト。
ちゃんとロープを抜いてリードで登ればレッドポイントだったのになぁと思うと悔しいですが、核心のムーブはしっかりこなせて、前回に来たときよりはかなり成長を感じることができたのでヨシとします。

ちなみに、こないだこの「届け手の平」を初めて触ったときの核心の絶望感が半端じゃなかったので、さすがのまっつんでもこのルートは一撃では登れまいと思い、まっつんにトライしてみてもらったら、見事に一撃で登ってしまいました。


【今日の成果】
川上小唄5.8MOS
屋根の上のタジヤン(TR)5.9トップアウト
龍の子太郎(TR)5.9トップアウト
届け手の平5.10d敗退
届け手の平(核心までプリクリ)5.10dトップアウト
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