小川山


2019年5月8日(水)
今年初めての小川山に行ってきました。
まっつん、クミちゃん、タマちゃん、あとまっつんの友人のSGWさんが一泊で小川山に行くということで、
1日目だけ僕も休みだったので混ぜてもらいました。

かなり久し振りの小川山ですが、やっぱり小川山は雰囲気が最高です。



最初は父岩に行って、超人気ルートの「小川山物語(5.9)」にトライ。
28メートルもの長いルートで、下から見ても上の方はどんな感じなのか全然分かりません。



「小川山物語」を登る僕(左)と、「小川山ストリート(5.9)」を登るまっつん(右)。

先にまっつんが「小川山物語」を登りましたが、僕もオンサイトトライをしたかったので、
まっつんが登っている間は後ろを向いて見ないようにしました。

傾斜は緩いので休みながら登れますが、ボルト間隔が長くランナウトが怖いです。
ホールドはどれもかかりが良くて、特に怖いムーブもありませんが、とにかくランナウトが激しくて、
万が一落ちたら…と考えると恐怖で足がすくむ感じでした。
かなり時間がかかりましたが、なんとか無事にオンサイト。

次に「小川山ストリート」にもトライしましたが、終了点までは登れたものの、
最後のクリップのところで良いホールドが見つからず、怖さのあまり終了点を掴んでしまいました。



「小川山ストリート」の終了点から、「小川山物語」を登攀中のクミちゃんを撮影。



ロワーダウン中に横からも撮影。
こういう角度で撮影することは普段ありませんが、なかなかかっこいい写真です。

ちなみにクミちゃんも「小川山物語」のオンサイトに成功。
5.10aが最高グレードのクミちゃんには、「小川山物語」のオンサイトはきっと無理だろうと思っていましたが、
ジムで頑張って練習しているようで、クミちゃんもちゃんと上達しているようです。
僕もかなり怖い思いをしながら登ったので、これは素直にすごいと思いました。



その後は一旦キャンプ場付近まで戻り、妹岩・マラ岩のエリアへ移動。
マラ岩はすごく特徴的な形をしているので、遠くからでも見つけやすいです。



父岩への往復でも渡渉があったので、本日3度目の渡渉。



妹岩に到着。
僕の今日の目標はもちろん「カサブランカ」ですが、先に「カサブランカ」をやっているパーティが居たので、
とりあえず「龍の子太郎」を登りましたが、
核心のところでジャムを極めた足が抜けなくなってしまい、無念のテンション。

アップのつもりだったので、あんまり頑張らずにテンションをかけてしまいましたが、
実はまだ「龍の子太郎」は1度も完登できていないので、次に来るときは必ず登りたいです。



「龍の子太郎」にトップロープを張って、
クミちゃん、タマちゃん、SGWさんで代わる代わるクラックの練習をやってました。

みんなビッグロックでクラックの練習をしてきたというだけあって、核心まではみんな上手にジャムを極めて登っていました。



そしていよいよ「カサブランカ」にトライ。
僕らの後にも待っているパーティが居るので、トライのチャンスは一度しかなさそうです。
この1トライの為にわざわざ今日ここまで来たようなものなので、いやがおうにも緊張が高まります。

そんな中、先にトライしたまっつんは結構余裕をもってレッドポイント。こうなったら僕ももう登るしかありません。



そして長い苦闘の末に、ついに念願の「カサブランカ」をレッドポイントしました。

去年の夏に初めてトライしたときは、中間部のきれいなハンドサイズのセクションで、
足が痛すぎてジャムを極めていられなくなってテンションをかけてしまい、
秋に2度目のトライをしたときは、ハンドサイズのセクションの手前でスリップして落ちて、
その後も上部でうまくジャムを極められなくなってテンションをかけてしまいました。

今回はこれまでの反省を生かし、ジャムを極めるところをカムで塞がないように注意して登り、
なんとか最後まで登り切ることができました。

終了点に着いたときは、憧れのルートが登れた喜びもありましたが、
心がヒリヒリするような墜落のプレッシャーから解放された喜び、
これまでのジムや岩場でのトレーニングが報われたという達成感もあり、
大きな声で雄叫びを上げました。

小川山はなかなか遠くて、車を持っていない僕にとっては、
行きたくてもなかなか行けないところなので、今回はたまたま行く機会に恵まれて、
本当に仲間達には感謝しかありません。



最後に姉岩に行きました。
まっつんがここで思い出のルートらしい「卒業試験(5.10b)」を登ってましたが、
「カサブランカ」を登った余韻にどっぷり浸っていた僕はもう5.10bとかにトライする気はさらさらなく、
隣の「センター試験(5.8)」を登って、この日のクライミングを終えました。



朝に到着したときはたくさんのテントがあったキャンプ場でしたが、
僕らが帰ってきたときにはガラガラになってました。
僕以外のメンバーはここに一泊して明日もクライミングだそうなので、羨ましいです。
合宿をするには最高の環境だと思うので、今年もまた小川山で合宿をやれたらいいなと思います。



帰りは小海線の信濃川上駅まで車で送ってもらいましたが、
小海線はかなり本数が少なく、駅に着いたのが18時20分ぐらいでしたが、次の電車の出発が19時41分。
駅の前にある定食屋で時間をつぶそうかと思っていましたが、定休日なのかお店は閉まっていました。

スマホで調べたら、隣の野辺山駅だったらコンビニがあったみたいで、
こんなことなら野辺山駅まで送ってもらえばよかったと思いましたが、時すでに遅し。
途方に暮れながら、松坂屋という小さな売店みたいなところに入ったら、奥からおばあちゃんが出てきました。

商品の棚にカップラーメンがあったので、お湯を入れてもらうように頼んでみたら、
奥のテーブルで食べていけと言われ、おばあちゃんの厚意に甘えて中で食べていくことにしました。



カップラーメンにお湯を入れて待っている間に、お茶とお茶菓子を出してくれましたが、
ラーメンが出来上がって食べ始めると、さらにおばあちゃん手作りのタケノコの煮物やら、
何やら野菜を煮たものやら、おかずをどんどん出してくれました。

さらに電車が来るまでの時間つぶしの話し相手にまでなってもらって、電車の中で舐める用の飴玉までもらって、
今時こんなこともあるもんなんだなぁと思って、とても暖かい気持ちで帰途に就きました。


【今日の成果】
父岩
小川山物語5.9OS
小川山ストリート5.9トップアウト
 
妹岩
龍の子太郎5.9トップアウト(1テン)
カサブランカ5.10bRP(通算3便)
 
姉岩
センター試験5.8MOS
センター試験(TR)5.8トップアウト
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