裏妙義 木戸壁右カンテ


2018年9月28日(金)
山さんと裏妙義の木戸壁右カンテに行ってきました。

当初の予定では、今日は谷川の幽ノ沢に行こうと思っていましたが、
谷川方面は朝方に少し雨が降る予報になっていた為、天気が良さそうな妙義に変更。

もともとは先々週に谷川に行く予定だったのが雨で中止になったので、今日リトライするつもりでしたが、
幽ノ沢とかの行動時間の長いルートになると、条件が相当良くないと不安が大きくてなかなか行けません。

登山口にある国民宿舎は今年の3月に閉館してしまったようです。



木戸壁の取り付きは、丁須の頭方面への登山道を30分ほど歩いたところにあるので、
まずは沢沿いの登山道を歩きます。



写真だと分かりづらいですが、左に直角に曲がる矢印が書いてある岩壁にあたったところで、
岩壁に沿って右側に歩いていくと、岩小屋の先に右カンテの取り付きがあります。



右カンテの取り付きに到着。
ピカピカのハンガーボルトがたくさん打ってあるので、取り付きはすぐ分かります。

昨日降った雨で下部は結構濡れていますが、2ピッチ目以降は日が当っているので大丈夫そうです。

この時期の裏妙義はヒルが多いらしく、取り付きについたときにお互いに足の周りをチェックしたら、
靴や靴下にたくさんヒルが付いていました。



ジャンケンで順番を決めて、僕が奇数ピッチをリードすることになりました。
1ピッチ目は15メートルほどで短いです。



2ピッチ目は山さんがリード。
傾斜は立っていますが、ボコボコした岩でガバだらけなので簡単に登れます。
ただしかなり脆そうな感じで、立ち込んだらもげそうなホールドもあるので注意が必要です。
ボルトがかなり短い間隔で打ってあるので怖さは全くありません。



3ピッチ目をリードする僕。



4ピッチ目。
ちなみにピッチごとの終了点には、写真のような立派なハンガーボルトが2つあります。



4ピッチ目をフォローで登る僕。
高度感も露出感もあって気持ち良いですが、クライミング的には簡単過ぎてちょっと物足りない感じです。



5ピッチ目。
5ピッチ目はトポではかなり短いので、そのまま6ピッチ目までつなげて登りました。



最終ピッチを登る山さん。



終了点からの景色。

終了点から上にも被った岩壁が続いていますが、
そこはルートにはなっておらず、見た目にもかなり脆そうな感じでした。

壁の途中で終わりになるみたいで変な感じですが、ここから懸垂下降で降ります。
岩がボコボコで結び目を作ると引っかかりそうなので、ロープ1本で1ピッチずつ懸垂下降。

山さんが2ピッチ目が一番おもしろいと言うので、5回の懸垂下降で1ピッチ目の終了点まで降りて、
そこから2ピッチ目だけ僕のリードでもう1回登りました。

その後はロープを結んで懸垂1回で降りたら、降りた後でロープを引くときに引っかかって動かなくなってしまったので、
ロープ1本で1ピッチ目を登り返して、改めてロープ1本で懸垂し直して、無事に下降完了。



取り付きまで戻ってきた時点でまだ13時だったので、このまま帰るのは勿体無いということで、丁須の頭まで行くことにしました。
山さんはヒルが苦手みたいで最初は嫌がっていましたが、妙義に来るのが初めての僕の為に付き合ってくれました。



丁須の頭までの登山道もなかなか激しいです。



途中からはルンゼを詰めていく感じになります。
踏み跡は不明瞭ですが、ペンキの目印や木に巻かれたテープを辿って進みます。



木戸壁の取り付きを出発してからちょうど1時間で丁須の頭に到着。

丁須の頭のてっぺんに上がるところは、鎖が付いていますが、
鎖はプロテクションにだけ使うことにしてフリーで登ります。



無事に登頂した僕。



山さんも登頂したので頂上で記念撮影。
360度の眺望が広がり、最高の景色です。



山さん側から見た僕。
バックのギザギザは表妙義です。



記念撮影を終えたら懸垂で降りて下山開始。

山さんは下りがめちゃ速く、走れるところは走るスタイルなので、ついていくのが大変でした。



下山した後で、横川駅の近くのコンビニから裏妙義を見たら、丁須の頭のT字のシルエットがくっきりと見えました。

僕にとっては初めての妙義山でしたが、クライミングも楽しかったし、
有名な丁須の頭にも登れて、景色も最高ですごく良かったです。


今回のルート


8:30 国民宿舎
↓ 30分
9:00〜9:30 右カンテ取り付き
↓ 1時間50分
11:20 終了点
↓ 1時間50分
13:10〜13:30 右カンテ取り付き
↓ 1時間15分
14:45〜15:10 丁須の頭
↓ 56分
16:06 右カンテ取り付き
↓ 24分
16:30 国民宿舎