三ツ峠山


2018年4月16日(月)
今月の会山行は一年ぶりの三ツ峠。
僕が月稜会に入会して最初の会山行が三ツ峠でしたが、
月日の経つのは早いもので、もう入会から一年が経ちました。



今回はChimneyさん、いとしゅーさんと組んで「岳ルート(5.10ab/4ピッチ)を登ります。

この写真は登って降りた後で撮ったものなので、写っているロープは別パーティのもの。
岳ルートは写真のだいたい真中のラインをほとんど真っ直ぐ登っていく感じで、
最終ピッチは上の方に見えている黒い三角の上の左側のフェイスを登って上に抜けていきます。

1ピッチ目(5.9)は僕がリード。
支点がたくさんあってどれが岳ルートか分からず適当に登り始めてみたら、
正しいルートが思ったより右の方で、横に移動するのに苦労しました。
岳ルートはわりと新しいので、新しめのピカピカのハンガーを探して辿っていく感じです。

1ピッチ目を登り終わったところに、鉄製のゴツイ終了点があったので、
セルフビレイをとってルベルソをセットして、フォローのビレイをしようとして、
「登ってください」のコールをした後で、ビレイの体勢に入りましたが、
ロープを引き始めて、なんだか違和感を感じました。

このとき、隣の「中央カンテ」を登っていた山さんたちのパーティがたまたま近くに居て、
僕がビレイしているところを見て「セットが間違ってるよ!」とみんな大騒ぎ。

言われても最初はよく分からなくてキョトンとしてしまいしたが、
よくよく見たら、ルベルソのフォローのビレイ用の穴にカラビナを通しておらず、
ワイヤーの部分にカラビナを通しただけの状態になってました。

慌てて下に「ちょっと待って」のコールをしてセットし直し、
今度はちゃんとクライマー側のロープを引いて止まることを確認してから改めて登ってもらいました。

マルチのルートで自分がリードで登るのは、去年の9月の谷川以来でしたが、
かなり久々なのに、油断して全く復習をしないで来てしまいました。
危うく自分のミスで仲間を危険な目に遭わせるところでしたが、そうなる前に周りに気付いてもらえてよかったです。

今度からはビレイ器をセットして下にコールする前に、必ずセットの確認をするようにしなければいけない。
もう二度とこんな無様なミスを繰り返しはしないと、固く心に誓ったのであります。



そして2ピッチ目(5.10a/b)はいとしゅーさんがリード。
このピッチは映画「岳」の撮影で、小栗旬が実際にリードで登ったピッチだそうです。
続けて3ピッチ目(5.10a)もいとしゅーさんがリード。
僕はフォローだったので2ピッチ目も3ピッチ目もなんとか登れましたが、リードだったらちょっと難しそうです。
特にルートファインディングの難しさがショートルートとは大分違うと感じました。



4ピッチ目(5.10a/b)を登るChimneyさん。
ここもなかなか難しかったですが、Chimneyさんのムーブを見ていたので、見よう見まねで登って、
核心のところは雄叫びをあげて恐怖心を払拭しながら、なんとか突破。
4ピッチ目ともなると高度感もかなりあったので怖さはありましたが、
核心のフェイスは開放感もあって、ムーブも面白くて気持ちよかったです。



そしてみんな無事に終了点まで到着。

上まで来るとすごい高さで、4ピッチ目が楽しかったこともあって最高の気分です。
やっぱりマルチピッチのクライミングは最高に楽しいと思いました。
ショートルートでもオンサイトグレードを上げられるように頑張ってトレーニングして、
もっとマルチのルートを登れるようになりたいです。

終了点からは懸垂2回で下まで降りて、無事に終了。



その後はChimneyさんによるロープワークの講習。
懸垂下降中の仮固定と、自己脱出のやり方をみんなで一通り練習して、今日は終了。

仮固定なんかは、クラックを登るようになってからは普段からやるようになったので、もうすっかり慣れたものです。
ただ、そういう慢心が今日のようなミスにつながると思うので、
やっぱり定期的にこうやって練習するのが大事だなと、身に染みて思いました。