龍王岳 東尾根


2017年8月17日(木)
どうも今年の夏は変な天気で、梅雨の間は空梅雨で水不足だとか言ってたのに、
梅雨が明けてからずっと雨で、関東では8月に入ってから17日連続で雨が降っているそうです。

今回は、会の合宿で前穂北尾根に行く予定でしたが、どうも16日から天気が崩れるという予報で、
急遽場所を変更することになりました。
リーダーのぼくりんさん達が検討を重ねた結果、17日の立山の辺りなら天気が良さそうということで、
日帰りで龍王岳の東尾根に行くことに決定。

そんなわけで16日の夜のうちに扇沢まで入り、17日の始発のトロリーバスで室堂に向かいます。
僕は今回初めて立山黒部アルペンルートを使いましたが、
いつか行ってみたいと思っていた黒四ダムを通れてラッキーでした。



観光放水も見れました。



ダムの上を歩いて渡った後でケーブルカーに乗って、さらにロープウェイに乗って、
またバスに乗って、9時少し前にようやく室堂に到着。
ターミナルを出ると、目の前に立山三山が聳え立っています。

東京の方はずっと天気が悪かったので、久しぶりの晴れ空で気持ちいいです。
僕らが目指す龍王岳は、一の越山荘の少し先にあるので、
まずは雄山の右の鞍部にある一の越山荘へ向かって歩きます。



40分ほどで一の越山荘に到着。



一の越山荘からの室堂方面。
広々とした台地に緑が広がり、小さな池や雪の塊が点在して、なんだかメルヘンチックな感じです。
正面奥に見えているのが奥大日岳、その左が大日岳だそうです。



一の越山荘からは、ほとんどの人がこの雄山の方へ歩いていきますが、



龍王岳は反対側に見えるこの山。
ゴジラの背のような切り立ったギザギザに登攀意欲を掻き立てられます。



ちょっと近づいて別の角度からの龍王岳。
本当にかっこいい山です。
龍王岳という名前にも男心をくすぐられます。

東尾根はV級ぐらいなのでロープはなくても登れますが、
僕にとっては貴重なアルパインクライミングの実践の場なので、取り付きからスタカットで登ります。
カムセットを借りて僕がリードで登攀開始。



1ピッチ目をリードする僕。



2ピッチ目もリードする僕。



カムなどの登攀具一式を装備すると、いっぱしのクライマーになったように見えます。



4ピッチぐらい登ったところでコンテに切り替えて、
頂上が近くなってきたところで岩場も終わったので、そこからはロープを外して登りました。



登攀開始から4時間ほどで頂上に到着。
オールリードで登らせてもらったので、支点の取り方なんかは大分分かってきましたが、
コールが聴こえなくなってしまうことが2度ぐらいあって、かなり時間がかかってしまいました。



龍王岳の山頂からは登山道があるので、登山道を歩いて一の越山荘の方へ帰ります。
午前中は青空でしたが、午後になってガスが出てきました。



一の越山荘に15時ぐらいに到着。
帰りのバスは16時半のが最後なので、急げば雄山をピストンできそうということで、
僕だけちょっと寄り道して雄山まで行ってきました。
結局ガスっていて眺望は何もなかったので、そのまま下りて、何とか16時20分頃に室堂ターミナルに着いて、無事に最終バスで帰れました。


今回のルート

9:02 室堂

9:45〜10:08 一の越山荘

10:30 龍王岳東尾根の取り付き

14:24〜14:34 龍王岳山頂

15:00 一の越山荘

15:32〜15:36 雄山

16:00 一の越山荘

16:22 室堂