広沢寺


2015年10月7日

丹沢の広沢寺の岩場に行ってきました。

3日前にオリソンテ登山学校の岩登り講習を受けたばかりですが、
今回は保科クライミングスクールのマルチピッチ講習です。

夏の間は雨ばかりで山に行けなくて辛い思いをしたので、
どっちかが雨で中止になっても大丈夫なように2つ申し込んだら、2日とも晴天に恵まれました。

ちなみに保科クライミングスクールの保科さんは、
ヤマケイ・テクニカルブック「アルパインクライミング」の著者の保科雅則さんです。

広沢寺に行く途中の車の中で、保科さんが広沢寺の岩質について説明をしてくれました。
広沢寺の岩は凝灰岩で、伊豆半島と同じようにプレート移動で本州にくっついたため、元々は海にあった岩だそうです。
丹沢山地全体が南の海から移動してきたらしく、
道志あたりの岩場ではアンモナイトの化石がホールドになっているところもあるらしいです。



広沢寺にはいくつかの岩があるようですが、
広沢寺の看板的存在なのがこの弁天岩。
高さ50メートルの一枚岩のスラブです。



登る前にまず支点の作り方の講習。

メモ
・スリングの角度は60度以内になるようにする。
・固定分散にするか流動分散にするかは支点を見て判断する。
・流動分散の方が素早くできるが、支点が不安なら固定分散の方が良い。
・固定分散はスリングをオーバーハンドノットで結ぶだけだが、荷重がかかった後は解くのが大変。
・ビレイポイントは高い位置の方がやりやすいので、スリングをダブルにしたり、
結び目を作ったりして長さを調整する。
・セルフビレイに使うカウテールは、120cmスリングをタイインポイントにタイオフで結び、
先端と中間にオーバーハンドノットで結び目を作ると便利。
・クライマーが登り始める前に、ビレイヤーはロープを確認しながら足元にまとめる。
このときクライマー側のロープが上になるようにする。

確保支点の構築のところは、これまでに他の教室で教わったのと同様に、固定分散の方が安全と言われました。
ただしスリングをオーバーハンドノットで結んで固定分散にすると、後で解くのが大変と言われましたが、
こないだオリソンテで教わった、流動分散のパワーポイントにカラビナをインクノットで結んで固定分散にする方法なら、
撤収も簡単で良さそうです。



平らなところで一通り練習した後、実際にリードアンドフォローで登って、
支点を作ってフォローをビレイします。

メモ
・支点についたらまずはカウテールでアンカーに仮のセルフビレイをとり、
確保支点を作ってからメインロープをインクノットで結んでセルフビレイをとる。
・ビレイ解除の後のロープアップの際、セルフビレイのロープの上にロープをかけていくが、
垂らす長さはくるぶしの辺りまでになるようにする。できれば少しずつ短くなるようにすると絡まない。
・確保支点にビレイ器をセットするときは、インクノットの下にカラビナをかける。
インクノットの上にカラビナをかけると、フォローが墜落した際にインクノットを解けなくなる。



越沢バットレスのときと違って、歩き回れるようなテラスはないので、
セルフビレイをとった後はロープにぶらさがった状態で作業をします。

ロープにぶらさがっている時間が結構長いので、ハーネスが腰骨にあたって痛かったです。



フォローが上がったら、支点を撤収して懸垂下降で降ります。

メモ
・フォローも支点に着いたらまずはカウテールで確保支点にセルフビレイをとる。
・懸垂で降りるときは、リードもカウテールでセルフビレイをとり、ハーネスからロープを外す。
・ロープを外すときは1人ずつ外し、先に外したロープの末端を支点に通して結んでから、もう1人が外す。
・ロープ同士を結ぶときは、支点側はオーバーハンドノット+止め結び、末端側はダブルフィッシャーマンで結ぶ。
・ロープを振り分け、半分ぐらいになったら肘にかけて2つの塊にする。投げるときは末端側の方を先に投げて、それから支点側の方を投げる。
・降りる前に、下降後にどちらのロープを引いたら回収できるかをパートナーと共に確認する。引く側のロープに目印でカラビナをかけてもよい。
・シングルロープの場合は、末端を結んでからロープを振り分けて、支点のところにロープの真ん中が来るようにする。



午後はルートを変えて、つるべで3ピッチのルートを登ります。
僕らの組は一般左ルート(5.7)の辺りを登りました。



2ピッチ目の辺りになると傾斜がきつくなってきます。
隣の組は一般中央ルート(5.8)を登っていますが、結構難しそうです。

メモ
・つるべで登る場合は、フォローが支点に着いてセルフビレイをとったら、
ビレイヤーは支点ビレイに使っていたビレイ器をそのままハーネスにつけて、
フォローで登ってきた人がリードで登る。
・まず支点にヌンチャクをかけてクリップしてから登る。



3ピッチ目も登り終わって終了点に到着。
50メートルと言えば結構な高さですが、こないだの越沢バットレスがもっと高かったせいか、
あまり怖くは感じませんでした。



登るときは3ピッチで登りましたが、懸垂下降2回で降ります。

メモ
・1回懸垂下降が終わって、次の懸垂下降のセットをするときは、
降りた後に末端側の結び目を解き、ロープを支点に通してから引く。
・アンカーボルトに直接ロープをかけてはいけない。

これまでに、神奈川県山岳連盟の岩登り教室を始めとして、
Timtamやオリソンテなどの登山教室でマルチのシステムの講習を受けてきましたが、
今回の保科クライミングスクールの講習で、初めて実際の岩場でのマルチピッチの実践が経験できて、
かなり理解が深まりました。
大分自信もついたので、こうなったら早く本チャンに行ってみたいです。



今回のルート